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【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第6章 過去の真実、青い棘
魔界に慣れた幾つかの夜。
僕はおそ松兄さんに会った。黒い翼、血に染まった瞳、固い角。どこからどうみても悪夢だが、その顔には彼の面影があった。
「おそ松兄さんッ!」
僕は必死で叫んだ。
やっと会えた。会いたくてここまで来たんだ。
聞きたいことはたくさんあった。
僕のこと覚えてるよね?知ってるよね?
羽根がなくても僕は僕だ。
ほら、兄さ─────
「誰だお前」
「……え?」
おそ松…兄さん…?
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