【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第6章 過去の真実、青い棘
堕天するに余計な動機などいらない。
僕はすぐに契約をした。恐怖はなかった。ただ、会いたくて。
もう会えない日々に耐えきれなくて。
大事な人を救えるんだ、魂なんかどうだっていい。
あの日言った最期の言葉に後悔していない。
初めてきた魔界は、天界にしかいなかった僕には夢のような世界だった。
夢のような…悪夢のような、世界だった。
二人は、ここにずっと住んでいたのか。
こんな世界じゃ、嫌でも狂ってしまうじゃないか。