【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第1章 出来損ないの、シスターさん
「一松ー?起きろー、起きないと……」
起きないと、どうしようか。
考えずに、言葉に出てしまった。
「起きないと……キスするぞ?」
正直言うと本望だ。一松のその白い肌がに今すぐ吸い付きたい位だ。
……って俺は変態かッ!
何やってんだろ。
兄弟なんだし……
い、いいや!第一、そんなことをしたら、神父として、いや人として神に罰を受けてしまう。
……ごめんなさい、神様。
俺に罰を与えても構いません。
どうか、一度だけ……
ベッドの上に膝をかける。ギシ…と言う、年季の入った音がした。
まだ起きないんだな一松。
柔らかい唇から呼吸音が聞こえてくる。
ヤバい…体が熱い……
一松…一松……本当にすまない……
「俺はお前を、愛してしまった。」
その柔らかい唇に、穢い心を埋め込んだ。