【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第5章 愛の溢れた、黒い太陽
『あ、おそ松兄さん、チョロ松兄さん!』
『リンゴとお酒美味いっすよ!兄さんもたべよぅっ!』
小さく真っ白な羽根を持つ二人の天使が楽しそうに宴を開いている。
綺麗で純潔な笑顔だ。この可愛い笑顔を、一生守りたい。
『酒うめーっ!』
おそ松兄さんが酒を啜る。美味しそうに頬をほんのり染めると、その場に嬉しそうに倒れこんだ。
『兄さん、どうしたの?』
『いや、こうやっていつまでも笑っていられる日々が続いたら良いのにな。』
『なにそれ、兄さんらしくないなぁ~』
言葉通り、兄さんが言わないような幸せを願う台詞だ。
今考えれば、これは何かの暗示だったのだろうか。
もう、わからない。