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【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》

第4章 僕に兄など、おりません


「一松……」

「おそ松ッ、おそ松ッ!?どうした、大丈夫か?」

おそ松の手を強く握った。
このままおそ松がいなくなっちゃったら、一体僕はどうなるの?

迷惑に構って来たくせに、後味悪い終わり方すんなよ。

その時、おそ松の唇が微かに動いた。

「キス…してくんない?」








…は?

キス?

「…ふざけてる?」

心配して損した。
冗談言える位元気じゃん。
見た目は全く元気じゃないけど、悪魔なんだからなんとかなるでしょ、なんとか。

「違うっつうの…人間とのキスが1番傷癒すのに手っ取り早いの!」

「は?意味分かんない。」

「ああもうっ……良いからキスさせろっ!!」
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