【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第3章 黒を纏った、汚れなき心
「十四松兄さん…」
そっと呟いてみる。
息苦しいなぁ……
喉の奥がきゅってしてる。
顔熱い、体だるい。
あ、泣いてるんだ、僕。
淋しいだけなのに?
過去に浸って思い出を探るだけだったのに、
それだけで泣いちゃうんだ。
弱いから。
強くなりたいな。
強かったら、誰にも媚びず屈することもしなくて良いし、
──────強くなりたい。
強かったら、強ければ
誰にも屈することもなく、生きていける。
強く、なりたい。
第3章 END