【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第3章 黒を纏った、汚れなき心
昔、僕が堕天してすぐ位かな?
魔界の1日は天界よりもずっと早くて、いつの間にか夜になるくらい。
時差ボケと言うのか、何日かは体調が悪かった。
天界の人たちは、『この位でへこたれんな!』と言うけど、でも結局最後まで体調は不良ではないか見ててくれた。
ただ、魔界は全く違う。
誰もが自分の義務を果たさず、荒れた世界。
どれだけ仲間が倒れようと、手を差しのべようともしない。
その“仲間”すら、あいつらにはいないのだから。
そんな日。
食べ物が尽きて、お腹が空いていた。いわゆる、飢え、というやつだ。気温も寒くて、布切れで身体を守っていた。
そんな時。