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【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第2章 魑魅魍魎とした、契約の真実
悪魔はトド松と引き替えに十四松を手渡した。随分雑な扱い方だが。
灰色の羽の十四松は、人形のように眠っている。
「十四松兄さん…僕がいなくても、笑顔でいてくれるかな?」
トド松はその十四松の白い肌をそっと撫でた。涙に濡れた頬が一滴、十四松に降った瞬間、トド松の姿悪魔と共に消えていった。
ただ一つ、甘い言葉を残して。
『愛シテルヨ』
***
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