【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第2章 魑魅魍魎とした、契約の真実
「…考えとくね。」
そう言い、僕を置いて帰っていったトド松。
考えると言っても、嘘くさい。
もう、トド松の心は決まっているはずだ。
トド松、神様ナメんな。気づいてるよ、僕。
トド松が、十四松を好きなことくらい。
それも、自分を犠牲にしてまで十四松を救いたいほどに。
もう色々通り越して『愛』だね。
愛とは壊れ難く壊れ易い。
形もなく、見えるのに見えない。
愛に天使も悪魔も人間も関係なく、全ての生物にあるモノだ。
世界を創ったのが神と言うのなら、愛を創ったのは一体誰なのだろう。
とにかく不思議でいとしい世界。
真実を知るには、もう少し後になりそうだ。
できたら知るのなら、僕が『愛』している、あの人と一緒に知りたいな。
その方がずっと面白いから、
ね?