【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第1章 出来損ないの、シスターさん
裏庭で採ってきた野菜を、調理室へ持っていく。
うん、美味しそう。
孤児院の子供たちと、一生懸命育てたかいがあった。
よし。
「あの…野菜、持ってきました。」
朝食を作っていたシスターに野菜を渡す。
「……そこ、置いといて。」
顎でテーブルをさす。
そっか、両手が使えないまま渡されても迷惑なだけだからな。
「…すいません。」
野菜をテーブルの上に置いた。
なんだか気まずくて、すぐその場から出ようとした。
「………ハァ。」
帰る際、ため息をつかれた。
…野菜、食べてくれるかな。