【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第1章 出来損ないの、シスターさん
料理ができたようで、全員で自分の料理を運ぶ。
シスターに渡される食事。
それを見て、一瞬、たった一瞬だが、頭が真っ白になった。
────僕の採ってきた野菜がない?
今日の朝食であるサンドイッチのパンをめくってみても僕が採ってきた野菜は一つもなかった。
「っ……」
多分、今日は使う予定がなかったんだ。
きっと、明日使うはずだ。
捨てるわけないよね?捨てたりなんかしたら、神様から罰を受けることになるもん。
………ないよね?
そう思っても、無駄に不安になり、僕の足は勝手に調理室へと向かっていた。