【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第7章 最初で最後の、贈り物
「一松…」
「な…何…?」
ぜぇぜぇと、荒い息を吐くおそ松。
「俺…ちょっと眠いかも、寝るわ…」
は!?
バカじゃねぇの?
ここで寝たら死ぬぞ!?
お前がここで死んだら…俺、何のために…
えっと…この場合、どうしたらいいんだ?
これじゃ、暗闇の時と一緒じゃないか!
暗闇───────
『違うっつうの…人間とのキスが1番傷癒すのに手っ取り早いの!』
それだ。
それしかない…
「おそ松…口、閉じろよ。今、傷治してやるから…」
これじゃただの言い訳だ。
キスで傷治るって未だに信じられないけど、悪魔や死神などが有るのなら、これも案外いいのかもしれない。
もっとも、僕にとっては不愉快はことだけれど。
チュ…
「………/////」
やっぱ、傷癒えるんだ。
この間に、トド松さんに見つかったら怖いし、起こそう。
「お…
「一松とのキス、やっぱ甘いわーwwすぐ傷癒える♪」
「ちょっ…抱きつくなっ…!」
寝てないのかよ!
全く…