【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第1章 出来損ないの、シスターさん
「一松、朝だ。ミサに遅れる。」
朝日が昇るこの時間、神に祈りをかけるミサ。
遅れてしまったら、最悪だろう。
「えっ…今何時……」
一松と俺は揃って時計をみる。
長針はⅤの数字を指している。
危ない、一松だけでなく俺まで遅れてしまう。
一松は着替えを終わらせ、顔を洗って洗礼室まで急いで行った。
一松はいつも髪を整えないため、他のシスターよりずっと時間を稼げるが、毎日髪を整えないからな……
本人は、「ベールを被ってるから平気」って言っても………
神に仕える身となれば、身だしなみは整えなくてはならない。
まぁ、今は急がなくては。ミサは五時半から始まる。
あと五分、間に合うか……?
***