【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第7章 最初で最後の、贈り物
「悪魔が…何故ッ…!?」
「おー神父クソ松ぅ、久しぶりだな!」
おそ松とカラ松神父は知り合いだったのか?
「“また”人間に災厄をもたらす気か!今ここで殺してやる!」
…また?
おそ松が人間に…?
ずっと優しく笑いかけてくれたおそ松が、そんなことするはずない。
例え悪魔でも、おそ松はおそ松なんだ。
それくらい、僕はおそ松に依存していた。
これって、変かな?
「やめて」
勢いでおそ松を庇い、神父を突飛ばした。僕が僕じゃないようだった。
「いっ…一松っ?」
「何で一松…神父を…」
二人は目を見開き、僕をまじまじと見つめた。
そりゃそうだ。普段の僕は、こんなことをしないのだから。