【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第6章 過去の真実、青い棘
そうだ、鎌!
えーとえーと…
「あ、あぁ!世の中最近物騒じゃないですか?だから農家の方々に武器代わりにいただきまして…」
見え見えの嘘ついて、どうすんだ僕…
農家の人がこんなばかでかい鎌使うわけないし!旅人がこんな重いもの常に持ち歩いてるわけないし!
「確かに、最近物騒だからな…」
…バカな牧師で助かった。
「そういや、今日は他に用事はないのか?見るからに、参拝に来ただけではないだろう。」
あ、本来の目的を忘れてた。
仕事なのにも関わらず、何お茶を飲んでるんだ。
「シスター一松さんに会いに来まして…ここの教会で間違っていませんかね?」
にこりと張り付けた笑みを見せて問うと、さっきまで穏やかに笑っていた神父が突然、立ち上がり怒声を向けた。
「今すぐ出ていけッ!」