【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第6章 過去の真実、青い棘
「参拝者だろ?ゆっくりしていけ。」
「は、はぁ…」
助けて助けて助けて!
これ死ぬよ!?バレたら絶対死ぬよ!?
堕天使の僕が見えてるってことは悪魔払いとかなんかでしょ?
てか今はバレてない!ハーブティー淹れてくれたし!
「あ、ありがとうございます…」
不安の中、お茶を一口啜る。
…美味しい。
天界でも、こんな美味しいもの、飲んだことがない!
「そういえば少年、名を聞いていなかったな?」
もう少年って歳でもないんだけどな…
「トド松です。」
「聞いたことない名だな。旅人か?」
…あ、そこまで考えてなく本名いっちゃった。
「た、旅人です。世界中を回って教会を参拝しようと…」
僕は適当にその場を濁した。
後のことを考えると少し面倒な気もするが。
「そうか、良い心がけだな。ところでずっと気になっていたんだが…その大きな鎌は一体なんなんだ?」