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【黒バス】シュガーポット

第34章 舞い降りた天使と九人の騎士


「で、でも…」
「今は、これで十分なのだよ」
もがく桜の耳元で囁く、優しく甘い声。
「…真太郎?」
「普段から、桜の笑顔を見るだけで幸せなのだよ」
おでこを合わせ、瞳を閉じる緑間。
「もっと触れたい気持ちはあるが、乱暴にしたいわけではないのだよ」
「…うん」
桜も、ゆっくりと瞳を閉じる。
「桜のことが、愛おしくて仕方ないのだよ」
緑間は桜をきつく抱きしめる。
「私も、真太郎のこと好きすぎて困るくらいだよ」
「困るのか?」
意地悪そうに笑う緑間。
「…困るよ」
囁くと、桜は緑間の胸に顔を埋める。
「真太郎と、ずっとこうしていたいって思っちゃうから…」
その瞬間、緑間は鼓動を跳ね上げる。
「今、ドキッとした?」
桜は笑いまじりの声で呟く。
「まったく…誰のせいだと思っているのだよ」
緑間はため息をつくと、体を起こして桜を下に見る。
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