第34章 舞い降りた天使と九人の騎士
「あー!待って欲しいッス!みんなで旅行!スノボ行こうって話しッス!」
「スノボ?」
呟く緑間の言葉に、桜は赤司と顔を見合わせる。
「いろいろあって、そういう話になったから桜っちに電話したッス」
「どうなったらそういう話になるのだよ」
「スノーボード?楽しそう!やってみたい!」
「桜っちの声!決まりじゃないッスか!」
緑間の傍らではしゃいだ桜の声が聞こえ、黄瀬がうれしそうに返す。
「おい…」
「赤司っちもいるなら話が早いッス!もちろん行くッスよね?!」
「あぁ。同行させてもらうよ」
桜に笑いかける赤司。
「じゃあ!詳細は後で!日程は二月の連休ッス!」
「おい…黄瀬…」
緑間の問いかけもむなしく、通話は終了していた。