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【黒バス】シュガーポット

第33章 雪の魔法


赤司とだいぶ打ち解けた桜は、ホテルに戻ると笑顔を見せた。
「今日は本当にありがとうございました」
「それはこちらの台詞だよ桜」
桜の言葉に、優しく笑いかける赤司。
「思いがけず桜に会えて、挽回することが出来たからね」
「…そんな…」
「欲を言うなら敬語もやめて、気軽に接してくれたらうれしいかな」
うつむく桜に、赤司は笑顔を見せる。
「赤司の言い回しにつられているのだよ」
「そうか…それなら仕方ないが、そのうちにね」
呆れる緑間に、困ったように笑う赤司。
「二度と会わせたくないのだよ」
「そう言うなよ。近いうちにまた会えそうだしね」
睨みつける緑間を横目に、桜に笑いかける赤司。
桜は困ったように、緑間と赤司に交互に視線を向ける。
「これ以上言うと緑間が怖そうだな。そろそろ失礼するよ」
からかうように笑うと、赤司は桜に一歩近づく。
「次に会えるのを楽しみにしているよ」
「はい…あ、うん…」
言い直して照れくさそうに笑う桜。
「京都の街も、楽しんでいってくれ」
「うん」
「緑間も、またな」
「あぁ」
緑間は左手で眼鏡を押し上げると、簡潔に答える。
軽く手を振る赤司に、桜も手を振り返す。
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