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【黒バス】シュガーポット

第33章 雪の魔法


階段を上りきると、広くはない敷地に趣のある建物に雪が積もる。
点在する自然の灯りが、オレンジ色に辺りを照らす。
雪がちらつく中、その色味が暖かさを感じさせる。
「…ありがとう…」
呟く桜に、赤司が視線を向ける。
桜は、繋いだ赤司の手にそっと力を込める。
「ありがとう赤司君。ステキなところに連れて来てくれて」
ふいに見せた桜の笑顔に、不覚にも鼓動を跳ね上げる赤司。
赤司は瞳を閉じ小さく息を吐くと、桜の手の甲に唇を寄せた。
「相原さん…いや、桜のためなら棘の道をも選ぼう…」
自信に満ちた顔の赤司の言葉に、桜は頬を染める。
「えっと…あの…」
桜は動揺し視線を泳がせると、緑間が割って入る。
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