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【黒バス】シュガーポット

第33章 雪の魔法


「よかった。だけど、それにはまだ時間が早いんだ」
「時間?」
腕時計を見る赤司に緑間が話しかける。
「あぁ…日没頃からだからね」
「少し時間があるな」
赤司に背を向け、緑間の腕の中で桜が再び小さなくしゃみをする。
「大丈夫かい?緑間、今日は泊まりなのか?」
「あぁ」
「ならば、早めにチェックインをして温泉で温まってきたらどうだ?」
「そうだな…そうさせてもらうのだよ」
緑間は桜の頭をぽんぽんと撫でる。
桜は緑間から離れると、ちらりと赤司を見るが視線を逸らす。
そんな桜を見て薄く笑う赤司。
「それじゃあ緑間、後で連絡するよ」
「分かったのだよ」
「相原さん、また後で」
笑いかける赤司に軽く会釈すると、背を向けて緑間の手を取った。

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