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【黒バス】シュガーポット

第33章 雪の魔法


「すっかり嫌われてしまったようだね」
赤司は、肩をすくめて困ったように笑う。
「身から出た錆なのだよ」
呆れたと吐き捨てる緑間。
「確かに。返す言葉も無いよ」
「俺にとっては、嫌われている方が好都合なのだよ」
「そう言うなよ…俺だって相原さんと笑って話がしたいさ」
赤司は期待を込めて桜に笑いかける。
しかし桜は、緑間の服を掴んだまま空を見上げていた。
雪を見つめる桜の横顔に見入る赤司。
「これは…みんなが夢中になる気持ちが改めて分かるな…」
呟いた赤司の言葉に、緑間は慌てて桜を隠すように抱き寄せる。
「またお前は…無防備すぎるのだよ」
「え?何するの真太郎…」
驚きつつも、おしるこをこぼさないように体勢を保つ桜。
「もぉ…」
桜は腕の中で緑間を見上げ、頬を膨らませる。
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