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【黒バス】シュガーポット
第33章 雪の魔法
京都駅に戻った二人は、昼食後に嵐山に移動した。
駅から渡月橋に向かいゆっくりと歩く二人。
白銀の山を背に、橋と川の石に丸く帽子を被った雪の調和が心を奪う。
「何だか、言葉にならないね…」
ため息のように漏らした桜の言葉に、緑間は黙って景色を見つめる。
しばらく眺めていると、桜は小さなくしゃみをした。
「冷えたのか?温かいものでも飲むか」
「…うん。ちょっと寒いかも」
桜は緑間を見上げ笑いかけると、再び歩き始めた。
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