• テキストサイズ

【黒バス】シュガーポット

第32章 雪をも解かす真冬の華よ、いつか僕に手折らせて


「桜とはこの前、大我と一緒に家に来た時知り合ったんだ」
「…へー…」
意地悪そうなアレックスの言葉に、氷室は意味深に笑うと桜に近づいた。
「君って結構、いけない子だったのかな?」
「え…?」
意味が分からず小首をかしげる桜。
「この前、別の男の子とも仲よさそうだったよね」
「この前って…真太郎は…その…」
頬を染める桜を見て、困ったように笑う氷室。
「まぁ、察しはついてるけどね」
「火神君の家に行ったのはバスケ部のみんなで…」
「みんな、ねぇ…」
顔を覗き込む氷室との距離に困惑し、アレックスに助けを求める桜。
「ア、アレックスさん!ちゃんと説明してくださいよぉ…」
救いの眼差しを向ける桜を、笑って傍観するアレックス。
「なんだ辰也、桜が気に入ったのか?」
「まあね」
アレックスのからかいをまともに受け、いっそう桜に近づく氷室。
「アレックスさんってばー」
「あはは、ごめんね。可愛いから、つい」
ようやく桜から離れた氷室は、優しく笑った。
/ 729ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp