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【黒バス】シュガーポット

第32章 雪をも解かす真冬の華よ、いつか僕に手折らせて


桜は客席に向かう前に、会場の外に出た。
「外が涼しく感じるな」
会場の熱気がすごく、外の風が心地よい。
「試合開始まで時間あるし、少し歩こうかな」
人影がまばらな会場周りを歩きながら、ふと笑みを浮かべる桜。
「またふらふらしてって、真太郎に怒られそう」
一人呟くと、前方に見慣れた人影を見つけて駆け寄った。
「アレックスさん!」
「ん?おぉ、桜じゃないか」
呼ばれて振り返るアレックスの前には、もう一人の人影。
「氷室さん?」
「相原さんじゃないか」
桜と氷室はお互いに驚きの声を上げる。
「なんだ。二人は知り合いだったのか?」
アレックスもまた驚き二人を交互に見る。
「昨日、会場でちょっとね」
氷室は薄く笑ってみせる。
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