第32章 雪をも解かす真冬の華よ、いつか僕に手折らせて

試合終了後、負けたことに放心する青峰。
「なに全部終わったような顔してんだよ。またやろーぜ」
火神の言葉に、驚きつつも笑い出す青峰。
「次は負けねーからな」
二人は視線を交わすと、笑い合った。
その傍らで、倒れこみそうになる黒子。
「大丈夫かよ」
火神が肩を貸し支える。
「それだけ全力だったってことか…それが敗因だな…」
青峰は、ぽつりと呟いた。