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【黒バス】シュガーポット

第31章 誠凜高校温泉物語


「それはそうと…」
ニヤリと笑い桜を見るリコ。
「なんですか…?」
「どっちを応援するのかしらー?」
リコは頬杖をつき、不敵な顔をする。
「どっちって?」
意図が分からず、聞き返す桜。
「決まってるじゃない。緑間君よ」
名前を出され、桜の頬が赤くなる。
「複雑ですね…」
桜は湯のみを手にして、口をつける。
「緑間君には、正直がんばってもらいたい気持ちはあります」
リコもまた、湯のみを手にする。
「でも、こうして練習に同行させてもらってる以上、誠凜を応援します」
その言葉を聞き、桜を見据えるリコ。
「夏の忘れ物、取りに行きましょう」
桜もまた、リコを見据えて力強く笑った。

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