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【黒バス】シュガーポット

第3章 ハロウィン


「トリックorトリート!お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ?」
桜の笑顔に、顔を赤くする緑間。
「…さっきも言ったが、ないのだよ…まさか桜が来るとは思ってなかったのだよ…」
その言葉を聞いたとたん、桜は緑間の眼鏡にそっと手を伸ばして外してしまった。
「桜?!何をするのだよ…何も見えないのだよ…」
手を伸ばして桜から眼鏡を取り替えそうとする緑間。
よほど見えないのか、宙をさまよう緑間の手を簡単にかわす。
「そんなに視力悪いんだ…でもまだ返してあげない」
桜はくすくすと笑いながら、そっと立ち上がり緑間の背後に回った。
「桜?」
部屋を見回して桜の姿を探す緑間の背後からそっと、
腕を回して抱きついた。
「悪戯するんじゃなかったのか?…むしろ、うれしいのだよ」
桜はそっと身を乗り出して緑間の口の端にキスをする。
「まったく…可愛い悪戯なのだよ…」
そう呟くと緑間は、易々と腕を振りほどいて桜を押し倒した。
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