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【黒バス】シュガーポット

第24章 叶わぬ夢を抱いて


「え…あれって…真太郎、だよね?」
一際目立つ長身に、撫でつけた髪が大人の雰囲気をかもし出す。
しかし、明らかに不機嫌な顔をして接客していた。
「真太郎、よく接客なんてやってるね。裏方かと思ってた」
「料理もダメ、呼び込みも向いてない。渋々ってとこかな」
呆れながらも笑う高尾。
「…だから絶対に来るなって言ったんだ…かっこいいのに」
「俺もかっこいいだろ?」
「写真撮らせて、なんて言っても無駄だろうな…」
桜はぽつりと呟く。
「…またスルーされた…高尾ちゃん、泣いちゃう!」
「え?!あ…ごめん…高尾君もかっこいいよ」
桜は慌てて弁解する。
「も、かー…ま、いっか。てか真ちゃんの写真、
ばっちり撮ってあっから、後で送ってやんよ」
「本当?!ありがとう、高尾君!」
満面の笑みを見せる桜。
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