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【黒バス】シュガーポット
第20章 君の名前を呼んで…
目の前まで来ると、緑間は桜を抱きあげる。
「桜は誰にも渡さないのだよ。たとえ月の使者でもな」
「真、太郎…」
そして、触れるだけのキスをする。
「また一人でうろついていたのか?」
「ごめん…眠れなくて…」
「だったら、添い寝してやるのだよ」
緑間の不適な笑みに、鼓動が跳ね上がる。
しかし桜はすぐに笑顔を見せ、緑間の額に自分の額をくっつけた。
「お願い、しようかな」
桜のその言葉で逆に驚いた緑間だが、
二人は向き合い、笑い合った。
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