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【黒バス】シュガーポット
第20章 君の名前を呼んで…
空を見上げると、満月が輝いている。
「月の光って、不思議な感じだな…」
目を閉じて、空を仰ぐ。
「お前は、そのまま月にでも帰るつもりか?」
「え?」
囁くような声で話しかけてきたのは、緑間だった。
「…真太郎…どうし…」
「こっちに来い」
桜の言葉を遮り、手を差し出す緑間。
無言のままの緑間に、桜はゆっくりと近づいた。
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