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【黒バス】シュガーポット

第19章 記憶のカケラ


マンションを出ると、高尾が手を差し出し口を開いた。
「でー、行きたいところはありますか、お姫様!」
「えぇ?!お、お姫…様?」
突然お姫様と呼ばれ、頬を染める桜。
「そっ!今日は一日お姫様な!イケメン王子二人を連れた」
子供のような笑顔で、緑間の肩に手を置く高尾。
「自分でイケメンとか言うな…」
緑間は呆れてため息をついた。
「少なくとも俺はいい線いってると思ってる!」
「…お前がモテている姿を見たことがないのだよ」
「真ちゃんひでぇ!」
「事実なのだよ」
「くっそ!俺には桜ちゃんさえいれば!!」
高尾は突然、桜を後ろから抱きしめた。
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