• テキストサイズ

【黒バス】シュガーポット

第19章 記憶のカケラ


「顔色も悪かったが、少し痩せたように見えたのだよ…」
うつむいたまま、囁くように話す緑間。
「…そうですか?毎日会っていると気付かないかもしれませんが、
最近、食欲が無いと言っていました」
「…そうか…」
そう言うと緑間は、ゆっくり立ち上がる。
「黒子…桜を、頼むのだよ…」
「え?傍にいてあげないんですか?」
「今の俺では、あいつを脅えさせるだけなのだよ」
黒子に背を向けたまま、笑い混じりな声で呟く緑間。
「緑間君…」
緑間はそのまま、エレベーターホールに姿を消した。

「誰ですか…か。お前の一言がこんなにも心をえぐるとはな…」
拳を握り締め、力なく呟いた。
/ 729ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp