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【黒バス】シュガーポット

第1章 文化祭


しばらくしても、何も起こらないので恐る恐る目を開けると、緑間に抱きしめられていた。
腰に腕を回され、視線の下に緑間がいる。
「怖かったか?」
いつもは見上げる緑間に見上げられている。
「・・・怖かった」
そう言って頬を膨らませた。
「悪かったのだよ」
薄く笑う緑間。
「お疲れ様、良い舞台だったのだよ」
「ありがとう」
桜は照れながら笑う。
「それより、最後のシーンだが・・・その・・・本当にしていたのか?」
視線を泳がせ、口ごもる緑間。
桜は聞きたいことを察したのか顔を赤くした。
「し、してないよ!フリだよ!確かに顔はすごく近かったけど、してません!」
緑間の腕の中で、じたばたと手を振った。
「そ、それにファーストキスだってまだなのに・・・」
ボソボソと呟く桜。
「そうか・・・それならよかったのだよ・・・」
緑間は愛おしそうに桜を見つめた。
「いつか、本物のウエディングドレスも見たいのだよ」
「え・・・?」
一瞬、意味が分からなかった桜だったが、緑間の真剣な眼差しにハッっとした。
桜は笑顔を見せると、緑間の頭を抱えるように腕を回し耳元で囁く。
「緑間君の隣で、ドレス着たいな。・・・大好きだよ・・・」
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