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【R18】角砂糖を、もうひとつ【アル戦/ダリューン】

第1章 1




「ふぅ、ん……っ」

やわやわ、やわやわと。
大きな両の手は、柔らかさを指に覚えさせんとばかりに自由自在に動き回る。

一人で万の兵にも遅れをとらぬと誉れ高いダリューン様というこの男の人は、それこそ戦で敵兵を射ぬかんばかりの真剣な眼差しで私を見つめている。
……とは言っても、彼が一心不乱に揉んでいるのは紛れもなく私の尻だ。

ダリューン様の大きな掌にかかれば、標準サイズの私の尻などいとも容易く包み込まれてしまう。
向き合ったままダリューン様の膝の上に乗せられた私は、動き回ることを止めない手の感覚に慣れることができず、ぞわりと背中が粟立つ感覚にただただ耐えるのみである。

元来女性の尻の肉というものは誰しも柔らかいものだろう。
普段鍛練などをしておらず、日常生活をしているのみの人間ならば尚更だ。

しかしダリューン様はその柔らかさが面白いのか、尻の肉を揉みし抱くことを止めない。
掌でぐいぐいと持ち上げてみたり、指先に力を入れぐにゃりと形を変えさせてみたり。

こんなに好き勝手されては、翌日にはお尻が腫れ上がってしまうかもしれない。
そんなことを頭の片隅で考えるも、先程とは打って変わって優しく撫で上げる手に肌が粟立つ感覚が強くなる。

「ダ、リューン、さ、ま」

堪らずその名前を呼べば、射るような目をしていたダリューン様の眼光がふっと和らぐ。
名を呼ばれたことに気をよくしたのか、ダリューン様はすり、とむき出しの額を私の耳元に寄せた。

ダリューン様のお膝の上にいるとはいえ、標準的な私と体格のいい……いや良すぎるダリューン様では、目線はそう変わらない位置にある。
伏せられた目から伸びる睫毛が耳の縁に触れ、肩がふるりと震えてしまう。

「ああっ!」

驚きと痛みで、抑えきれない声が漏れた。
ダリューン様が身体を屈ませたかと思うと、鎖骨の下辺りに思い切り吸い付いたのである。





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