第1章 夕暮れどき~十四松~
僕はあの日胸騒ぎがして、君を迎えにいったんだ。
夕焼けこやけが流れてる時間だった。
僕が駆け付けた頃には、君の体はおそ松兄さんの手で夕焼け色になってた。
おそ松兄さんと同じ色してた。
「透.... これで、お揃いだな」
って凄く幸せそうな顔しておそ松兄さん、透ちゃんを抱き締めてて....
僕はぐったりしてる透ちゃんをみた瞬間大声で叫んだんだ....
その声で、おそ松兄さんはチッて舌打ちして走ってって
僕は透ちゃんに駆け寄って
でも、でもね
もう息してなくて
何回も何回も人工呼吸してみたけど
全然で
透ちゃんを....
透ちゃんを....
助けることができなかったんだ....