白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第2章 幸せの時間
首筋に複数付いたキスマークを
触りながら
誠実なんだろ?と
また一本釘を刺す
そこまでしなくても?
それでも足らねぇ。
お互いにその気がなくても
「顔赤いよ?
男に慣れてないんだ
可愛いね」
『だから!
別に赤くないです!
軽い人苦手なんで!』
姫凪のこの顔には
不思議な魅力と言うか
抗えない何かがあるんだ
口止め料にと
オイカーくんにあげた唐揚げを
キッカケに
また少し近くなる
姫凪とオイカーくんの距離
いや、正確にはオイカーくんの
姫凪への興味がプラスに
距離を縮めたって感じか…。
その上、慣れない俺以外との距離に
『離れて下さい!
本当にダメです!
お願いだからぁ…』
必死に被ってるクールな仮面が
剥がれて可愛くピュアな
姫凪の素顔が覗きそうになる