白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第2章 幸せの時間
宮城からのエースにも
効果はあるだろうし…なんて
更に濃い赤を増やして行くと
『…だ、め!
大きな仕事決まったばかりでしょ?!
ポシャったら申し訳なさ過ぎる!
そんな事になったら別れるから!』
まさかの反撃にあってしまった
「ちょ!どんな脅し文句だよ!
あー!本気の顔すんなァ!
分かった!先に帰りますぅ!」
真面目過ぎるのが
玉に瑕…
"仕事よりキミなんですぅ"なんて
ジャレついたら
本気で怒るよなァ…この姫さん。
ため息を首筋に吐きかけて
身体を離し
帰り支度を進める俺に
『…仕事…成功したら…
その…発表も…アリ、かな?とか…』
小さな声がぶつかる
落として上げて
小悪魔過ぎるよ、本当に。
「死んでも成功させマス」
『期待してマス』
「顔真っ赤ですよぉ?
照れ屋な所も可愛い…」
『うるさい~…早く帰って
待ってて!』