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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


向けられた背中に
しがみつく事も
同じく仕事モードで
"行ってらっしゃい"と言う事も出来ず
出て行く後ろ姿を見送った

「…黒尾さんと
なにかあったんですか?
いや、色々あったんでしょうけど…
えっと…コーヒー淹れましょうか?」

私達二人…と、いうより
私の沈み過ぎた
空気を察して
珍しく赤葦さんが
私の背中を擦りながら
優しい言葉を掛けて来る

誰にでも良いから
泣きつきたい
最低な自分を叱り付けて欲しい

でも、そんな事を願う権利は

『なにも、ないですよ。
でもコーヒーは
お願いしちゃいますね!
赤葦さんが淹れてくれるとか
レアですし!』

私にはナイ。

「俺のイメージどうなってるんですか…
コーヒーくらい淹れた事…
あんまりありませんけど!」

『でしょ?
いつか好きな人が出来た時
美味しいコーヒー淹れられたら
ポイント高いですよー!』

笑わないと
これは私の問題なんだから
もう、他人を巻き込んで
後悔するのは嫌だ
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