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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


出勤してきた赤葦さんが
不思議そうに
私の手元を覗きながら
クロの姿を探す

『黒尾さんなら…応接室に…』

「は?この時間からって
なにかトラブルでも?」

相変わらず仕事第一の
赤葦さんは
取引先と疑わない

本当にそうだったら
どれだけ良いかと
思いながら

『いえ、そうじゃないみたいです
用事の内容は
分からないです…』

こう言うしかなかった

赤葦さんは
"そうですか"とだけ言って
仕事用のメガネを掛ける

しばらくして

「おぅ、赤葦早ぇな。
客送って来る
その足で得意先行くから
なんかあったら連絡くれって
及川くんに伝えといてくんね?」

クロが私の後を通り過ぎて
赤葦さんに話し掛ける

あの人を送って行くんだ
仕事中だし
本当に送るだけなんだろうけど

『あの…!』

嫌だ…優しくしないで…
そう訴えた目は逸らされて

「…行ってくんね
姫凪ちゃん」

仕事モードのクロの笑顔
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