• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


「…この子一人で
大丈夫ですか?
タクシーの中で寝られると
運転手はお客様に触れられないんで
起こすのが大変なんですけど…」

「そこをなんとか!!」

「イヤ、でもねぇ…」

運転手と揉めるクロが

「すいませんが
お願いします
あぁ、支払いは…
姫凪、俺の財布取って
鞄の中に入れっぱなしだ」

強引に押しきって
私の持ってた鞄を指差す

『うん、分かった…』

ハナさんを返して
二人の時間を取ってくれようとしてると
心に言い聞かせて
鞄を探る…と

「書類詰め込んだままだから
もしかしたら結構奥に…
やっぱ良い!
姫凪、見ん…な…!」

流れて行く
車のライトの光で
書類ではあり得ない物が
照らされて瞳に映る

クロが止める声を無視して
手を出してしまった
ソレは硬い表紙で覆われてた
すぐ開けてしまう
それの中に映ってたのは

『…これ、なに?』

タクシーの中でウトウトしてる
ハナさんだった
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp