白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
『終わったばかりなので
ご飯はまだだけど…
いつも会食とかで
忙しいんじゃ…』
「今日はそんな気分じゃなくてね
全部キャンセルしたんだ
てゆっか、姫凪とご飯
食べたい気分だから
誘いに来た
あ、秘書も一緒だから
変な警戒しなくて良いよ
とりあえず乗りなよ
帰りも送ってあげるし
チョット遠出しよ」
自分軸で予定をドンドン
立てていく研磨くんに
『相変わらず強引だね…
会食ドタキャンとか大丈夫なの?』
「おれの特権だよ
皆おれに甘いから
甘えさせてくれる所には
トコトン甘えるスタイル
姫凪も、おれを
甘やかしてくれるグループの一人
…って、思ってるけど?」
『…素晴らしい特権だ事で…
で?どこに連れて行かれる感じ?』
クスリと笑いがもれる
「どこにしよっか
ねぇ?ドライブ的な距離にある
美味しい店知らない?」
研磨くんが運転席に居る秘書さんに
声を掛けると
「そうですね…イタリアンとかで
宜しければ…数件あります」
まるで用意してたかのように
スラスラと答えが返ってくる