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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


『知りませんよ、そんな事
私は自分の事で
手がいっぱいなので
及川さんの気持ちまで
考える余裕はありません』

プイと顔を背けた瞬間
鳴り響く携帯
ディスプレイには
【孤爪研磨】

『連絡来たので帰ります』

気まずさから逃げられるのを
これ幸いと
携帯を握り部屋を飛び出す私を
無言で送り出す及川さん

地下の駐車場へ向かう
エレベーターの中は
とても静かで

及川さんはクロの背中も押した
もしかしたら
合コンとかにも誘ったりするのかな…
とか、考えなくて良い事まで
考えてしまう

『クロにはクロの人生がある
考えちゃ…だめ!』

パチンと頬を叩き
研磨くんの車を探す

「姫凪、こっち」

駐車場の端の端に止められた
大きな車から
相変わらずのラフな格好で
降りて来て手を振る研磨くんに
ペコリと頭を下げて
駆け寄ると

「ご飯食べた?
おれお腹空いてるんだ
姫凪、一緒に食べようよ」

前置きゼロで
イキナリ本題が飛んで来る
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