第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ

何も変わってないのに
もう戻れないなんて

辛いよ

許されちゃ駄目だと
思えば思う程

アナタが愛しくて堪らない

「よーし、食うか」

『うん！頂きます！』

やっと辿り着いたデザートは

『…美味しいね、コレ！
また食べたい！
帰り買って帰ろうかな』

程よい甘さで
フルーツは酸味があって美味しくて
私の好みを詰め込んだ様な
味だった

「そんなに美味い？
なら、俺のもどーぞ？」

『良いの！？』

「もちろん」

『ありがとう！
んー！美味しい～！！
最近疲れてたから
甘い物が沁みる～…』

甘い物より沁みるのは

「どんだけだよ
こき使われ過ぎ…って
うちのチームの裏方だから
こき使ってんの俺か？」

ニヤニヤ笑いながらも
優しく私を見つめる
クロの瞳なのかも…。

好きになればなる程
辛いのに

『別に大丈夫だよ
仕事は忙しいくらいが楽しいよ』

こんな時間が楽しくて仕方ないんて
オカシイよね…