白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
「赤葦ISMが染み込んでんな…
上書きしねぇと
女版赤葦になって
行き遅れるぞ~
分厚ーぃメガネの奥の
死んだ様な目がデフォに…」
『赤葦さんに言ってやろ…』
「バカ!アイツあれで結構
執念深いんだぞ!
虐められんじゃんよ!」
『今度ハーゲンダッツね?』
「へいへーい」
この時間が永遠に
続けば良いなんて
「なにー?楽しそうじゃん
昼飯食べるなら誘ってよ
及川さん一人寂しく食べてたのに~」
無理な話だよね
会議室のドアが薄く開き
そこからジトッとした目で
見つめる及川さんと
バチリと目が合う
「うわっ!いつから居た!?
つーか、どこに居た!」
「赤葦くんが出掛けたし
姫凪ちゃんと二人で
食べようと思ったら
岩ちゃんからの電話掛かってきてさ
帰ってきたら誰も居ないし
居ないと思ったら
こんなトコロで二人きりで
コソコソしてるし…」
クロと話す及川さんが
チラチラと私の表情を確認する様に
こっちを見てる