白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第1章 キミと俺のハジマリ
だから
「姫凪ちゃーん
お待たせ~
チョットツレ追加」
『え??』
振り返ったそのお連れ様に
「はぁ!?オンナとか
聞いてないんだけど!?
ツレと言えば普通オトコだと
思うじゃんっっ」
失礼極まりない発言
言ってから
キョトンとしてるその子の顔を見て
「あ!ごめん!
別にキミが悪いとか
嫌とかでなくて…」
我に返って頭を下げると
『お気になさらず
私、他でご飯食べるから
ごゆっくり』
ガタンと立ち上がったその子が
俺に向かって頭を下げた
「いや。意味分からないから!
キミのが先約なんだからさ
他行くなら俺が行くよ」
『いえ、私が…』
「だから俺が…」
「はいはーい
もう良いですかァ?
俺腹ぺこなんですけど?
二人とも問題ないなら
サッサと飯食うぞ~」