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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


赤葦さんが
私に頭を下げ

「一人でやろうなんて
思っちゃダメですよ?
先に飯食うように。
昼飯食いそこねて倒れたら
俺が黒尾さんに怒られますから」

先に昼ご飯を食べる事を
念押して出て行く

黒尾さんに怒られる…か…。

そういえば昔
二人でコン詰めすぎて
クロに説教された事が
あったっけ

…って!
考えちゃだめ!

出しかけたお弁当箱を
鞄にしまい

資料に手を伸ばす

一人で出来る量じゃないから
無茶はしないけど
頭の中で蘇る
懐かしさが消えるまで…。

静まった部屋にカタカタと響く
キーボードの音
目眩がしそうな量の
数字の羅列は
私の頭の中の
クロとの思い出を
上書きしていく

あと少しを繰り返し
お昼ご飯の時間が
少なくなり過ぎそうになった

その時

ガチャリと開いたドア

赤葦さんかと恐る恐る
顔をあげると

「おぅ…ただいま
今日さっみーのな」

そこにはクロが立ってた
手にはコンビニの袋

イキナリのクロの登場で
上書きは一気に無駄になる
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