白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
『…出会いは別に…』
「それがダメなんだってば
頭の中がクロちゃんでイッパイだから
そうやって
ウジウジ クヨクヨするんだよ
もっと違う事を無理矢理にでも
考える努力しなきゃ」
『違う事…無理矢理…ですか…』
「あ、因みに俺
無理矢理いろいろしちゃうの
得意だけど?」
さっきまでの真面目さから一変
急に軽い口調で
私の肩を抱き寄せる及川さんが
「真っ白にしてあげよっか?
姫凪ちゃんの好きな事で…」
耳に熱い息を吐き掛ける
『信じられない!
せっかく見直したのに!
わ、わたしは
エッチな事なんか
好きじゃありません!』
及川さんの大きな身体を
突き飛ばし
真向かいのソファーへ移動して
睨み付けると
「エッチな事するなんて
言ってないんだけどな、及川さんは
姫凪ちゃの好きな
ゲームの事かも知れないじゃん
見かけより中身は
エッチだよね、キミ」
フフン、と鼻を鳴らして
ニヤニヤ私を見る