• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


「俺は姫凪ちゃんが
元気になるなら
なんでもするよ
俺が元気にしてあげられるなら
それが一番だけど
なんか完全にその芽は
摘まれちゃったみたいだし…」

大きな溜息を漏らしながらも

「でも、まぁ【もしかして】の時の為に
徳は積んでおく事に
こした事はないからさ
キミは素直に"ありがとう"って
笑いなよ
想われる側の特権、ね?」

私を責める事なく
笑顔で話し掛けて来る

甘えて良いとは
正直思えなかった

なんだか利用してるみたいで
胸も痛い…けど

「俺が良いって言ってんの!
失恋の痛み我慢して
応援しようとしてんだから
チョットくらいサービスしてよね!
姫凪ちゃんのバーカバーカ!」

尽く先を読まれて
断る口実を潰されてしまっては

『…じゃあ、今日だけ
甘え…ます
及川さん…ありがとう』

これが一番良いんじゃないかと
思ってしまう

「いいよ、御礼なんて。
でも…キミからの
"ありがとう"は貴重だから
素直に喜んでおく
…さ!行こっか!
及川さんの美声を聞かせてあげる!」
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp