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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


"大袈裟"と呆れた顔で
俺を見上げる口元は
少し緩んで上がってる

「大袈裟な想像されたくなかったら
話してクダサイ」

ポン、と頭を叩くと

「…引き籠もり過ぎてたら
親が勝手にお見合いとか決めてた
どっかの社長だか
クリエイターだかなんだか
分からないけど
会ったこともない男の人と…
反対したのに
聞く耳持ってくれなかった
"失恋の傷は恋で癒やせ"とか
意味不明な事言って…
癒やすにしても
相手は自分で選ぶって
啖呵切った所で
今日のコレに誘われた
気は進まないけど
見合いよりは…と思って
来てみた」

少し上がった口角は
また下がって
ポツポツ話す

「強引な親御さんだな
俺も強引な輩に囲まれてるから
凄え気持ち分かっちまうわ…
今日の合コンもそう
その前には強引な親友に
見合い話…を…」

話に共感しながら
口を付いた自分の境遇

あ、れ?
なんか今…ビッとキタんだけど…

いや、まさかな。
この子が研磨から押し付けられた
お見合い相手なんて
偶然があってたまるか
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